Review of Probability Theory¶
Probability spaces and events¶
確率モデルを立てるには以下の3つが必要となる.
- 起こりうる物事全て
- どのような質問だと,この物事について"yes-no"で答えられるか
- そのような質問について,それが"yes"である確率
1つ目の点については,そのモデルにおいて起りうる全ての"運命"を集めた集合 \(\omega \in \Omega\) を作ればよい.
標本空間 \(\Omega\) を定めると,"yes-no"の質問で答えられる事象は \(\Omega\) の部分集合であり,この事象を集めたのが \(\mathcal{F}\) である. \(A, B \in \Omega\) であれば"is A or B?"とか"is A and B?"とか"is not A?"のような質問もできるから, \(A^{c}, A \cup B, A \cap B \in \Omega\) である.
- Remark 1.1.17
- もし \(\Omega = \mathbb{R}\) に対して \(\mathcal{F}\) を \(\mathbb{R}\) のベキ集合とした場合,実は任意の \(x \in \mathbb{R}\) に対して \(P(\{ x\}) = 0\) となる確率測度は存在しない
Some elementary properties¶
事象の列 \(A_n \in \mathcal{F}\) に対して"infinitely often"な標本,つまりnを大きくしていくにつれて,その標本が含まれる \(A_n\) の数も無限大に増えるような標本を以下のように定義する.
\begin{align*}
\omega \in A_n \quad \text{i.o.} \equiv \omega \in \bigcap_{n \leq 1} \bigcup_{k \leq n} A_k = \lim \sup A_n
\end{align*}
例えば, \(A_n \in \mathcal{F}\) において
- 「n=1,2」以外の全てにおいて含まれている,とか
- n=奇数の全てにおいて含まれている,
といった要素のことである.
Properties of the expectation and inequalities¶
- Proposition1.4.2
- Chebyshev's inequaltiy
- 任意の \(\alpha > 0\) について \(P(|X| > \alpha) \leq \dfrac{E(|X)}{\alpha}\)
- Jensen's inequality
- \(g(x)\) を実数値の凸関数とすると \(E(g(X)) \geq g(E(X))\)
Jensenの不等式で \(g(x) = x^2\) とすると \(\mathrm{var}(X) = E(X^2) - E(X)^2 \geq 0\) が得られる.
Limits of random variables¶
確率変数の列 \(X_n\) について,各 \(\omega \in \Omega\) について \(X_n(\omega) \rightarrow X(\omega)\) なる収束が考えられるが,他にもバリエーションがある.後々「意味のある」確率積分を定義するためには適切な収束を選ぶ必要が出てくる.